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理事長挨拶

 

このたび日本筋学会の設立と学会活動の基盤構築に貢献された武田伸一前理事長のご退任に伴い、第2代理事長を拝命いたしました。重積に身が引き締まる思いですが、本学会の更なる発展に貢献すべく努力する所存です。

 

わが国には筋収縮機構の解明、筋分化の分子細胞生物学的研究、筋ジストロフィーなどの筋疾患研究など輝かしい歴史と伝統があります。さらに近年、超高齢化社会を背景とした健康寿命延伸に向けてサルコペニアやフレイルが重要な課題となり、領域横断的な骨格筋研究の重要性がますます高まっています。本学会は2015年2月に骨格筋の基礎研究を基盤に臨床へのダイナミックな応用展開をみせる幅広い骨格筋学を対象として、様々な専門領域の研究者が叡智を結集するために設立されました。

 

年次学術集会の開催も5回を重ね、会員数も300名を越え、学会の財政基盤も徐々に安定してきました。このように武田伸一設立理事長の卓越したリーダーシップの元で、本学会はこれまで順調に発展してきております。こうしたタイミングで理事長のバトンを継承したわけですが、さらなる学会の発展に向け以下のような課題に取り組んでいきます。

第一に学会活動の公益性を高め、社会から広く認知され信頼される学会へと発展するため、来年度には法人化を目指したいと思います。次に、欧州や米国の筋関連学会と積極的に相互交流し、学会活動の国際化を推進していきます。また、本学会の所属会員がメリットを実感できるよう、様々な情報提供などのサービス向上を図ってまいります。

 

本学会の特色は、骨格筋研究を基盤として多方面の学祭領域に枝を広げ、基礎研究者と臨床医の交流と異分野間の研究の融合を目指す点にあります。日本筋学会が会員諸氏にとり魅力ある学会となるよう、皆様と心を一つにして取り込んでいく所存です。どうかご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

 

日本筋学会理事長

砂 田 芳 秀

川崎医科大学副学長・神経内科学教授

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