
日 本 筋 学 会
Japan Muscle Society




理事長挨拶
わが国には筋収縮機構の解明、筋分化の分子細胞生物学的研究、筋ジストロフィーなどの筋疾患研究など輝かしい歴史と伝統があります。さらに近年、超高齢化社会を背景とした健康寿命延伸に向けてサルコペニアやフレイルが重要な課題となり、領域横断的な骨格筋研究の重要性がますます高まっています。本学会は2015年2月に骨格筋の基礎研究を基盤に臨床へのダイナミックな応用展開をみせる幅広い骨格筋学を対象として、様々な専門領域の研究者が叡智を結集するために設立されました。
武田伸一設立理事長の卓越したリーダーシップの元で順調に発展し、2020年度より第2代砂田芳秀理事長、そして2025年度小生がバトンを受け継ぎました。また学会活動の公益性を高め、社会から広く認知され信頼される学会へと発展するため、2021年6月10日から一般社団法人となりました。年次学術集会の開催も現在までに11回を重ね、会員数も500名を越え、学会の財政基盤も徐々に安定してきました。
本学会の特色は、骨格筋研究を基盤として多方面の学祭領域に枝を広げ、基礎研究者と臨床医の交流と異分野間の研究の融合を目指す点にあります。そのため国内外の他学会との交流も積極的に推進しており、第9回学術集会は筋ジストロフィー医療研究会とそして第10回学術集会はアジアオセアニア筋学センター学術集会との合同開催をいたしました。今後さらに、欧州や米国の筋関連学会と積極的に交流し、学会活動の国際化を推進していきます。また、本学会の所属会員がメリットを実感できるよう、様々な情報提供などのサービス向上を図ってまいります。
近年筋研究に関する関心が多くの領域で高まりつつあるにもかかわらず、その研究は部分的な興味に集中する傾向があり、多領域の研究者や臨床家の融合する場はまだまだ足りないと感じています。本学会が、筋領域の基礎研究者のみならず、脳神経内科学、小児神経学、代謝内分泌学、整形外科学、リハビリテーション医学、医工学など多くの研究者および臨床家の活発な交流の場となり、多領域の融合による研究分野の発展を目指すとともに、ますます深刻化する社会の高齢化に向けた対策の一助になれば幸いです。日本筋学会が会員諸氏にとり魅力ある学会となるよう、引き続き皆様と心を一つにして取り込んでいく所存です。どうかご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
日本筋学会理事長
戸田 達史
国立精神・神経医療研究センター病院長
